知っておかないと途中でわけわかんなくなる大事な話 免疫学
免疫とは
免疫…自己と非自己を区別して、非自己を攻撃するシステムのこと
(攻撃ってよく言われるけど、細菌が相手なら貪食、寄生虫が相手なら毒、ウイルスが相手なら感染した細胞の破壊とか)
→免疫には2種類あり、自然免疫と獲得免疫がある。
1.自然免疫
異物が体内に侵入するしない以前に最初から体の中に完備されている免疫システム
知らない人が家に侵入しても大丈夫なようにセコムとか設置しておくのと同じ考え
自然免疫を担う細胞...好中球、マクロファージ、樹状細胞、NK細胞
自然免疫を担うタンパク質…補体(代替経路、古典経路、レクチン経路の3種類ある)
a.細胞
好中球、マクロファージ、樹状細胞:微生物に特有の物質(PAMP)を認識する。
NK細胞:常に出会った細胞を殺そうとする。しかし、自己細胞にはHLAというものが細胞膜表面にあり、NK細胞はそれを見ると「こいつは殺しちゃダメなヤツ」と思うため、自己細胞は殺さない
b.タンパク質
補体…自然免疫における補体系は代替経路が主である。
C1、C2、C3などといったものは補体の種類。
①代替経路:C3が使われる。C3は体内で自然に分解されて、C3aとC3bになる。このうち、C3bは細胞膜に結合する。C3bにB因子が結合すると、C3bBbとなる。これはC3転換酵素の働きをし、C3がC3aとC3bに分解する反応の酵素になっている。こうして、一度C3bができてしまえば、次から次へと、指数関数的にC3bが増加する。
C3bは菌の細胞表面に結合すると、好中球やマクロファージがC3bを目印にして貪食しやすくする働きをする。これをオプソニン化という。
また、C3bはBリンパ球を活性化させることができる。
→自然免疫と獲得免疫の繋がりが見られる
②古典経路:獲得免疫で説明
2.獲得免疫
異物が体内に侵入した時、それに抗体をくっつけて、抗体を認識するような細胞やタンパク質が間接的に異物を処理するシステム( 侵入者を警報機が感知して、その報せを警察が認識して侵入者を逮捕するのと同じ考え)